2006年 03月 11日
15.『ナルニア国物語 第1章・ライオンと魔女』 |
シリーズ物だと思うので、一つ目から観に行かなきゃならないと思って観に行ってきました。自分としては『ロード・オブ・ザ・リング』と比べてしまう作品でした。
戦争のために、田舎の屋敷に疎開した4人兄弟姉妹、かくれんぼをしていて、その家にある衣装ダンスに隠れようとしたら、その奥は、雪が積もった白銀の世界。そこで出会った上半身が人間、下半身が鹿の不思議な生き物に、この世界がナルニア国と聞く。彼ら4人は、自分たちが予言で伝えられている100年間続いている冬を終わらせる救世主だと知らされる。兄たちは帰ろうとするが弟が兄への反発から魔女の館へ。兄たちは、弟を救う為にナルニアを創ったアスランの元へ向かうのだった・・・。
どうなんでしょうね。微妙な作品。何もかも『ロード・オブ・ザ・リング』より劣っているように思えました。なんかなぁ、作りが荒っぽいと思いました。大まかな展開にしてもそうだし、戦闘シーンにしてもそうだし、終わり方にしてもそうだしね。結局ナルニアの世界はどうしてああなったの?ってとこもわからないから、冬の時代が終わってしまうあっけなさに、100年間何もしなかったのがよくわからない。たとえ4人の子供たちがやってくるとしても、その意味がわからない。(それを言っちゃお終いか)
全く別世界のはずだと思っていたのに、今の世界のそれもキリスト教徒の祝うクリスマスが出てきて、ますますこの世界観がわからない。人間をアダムの息子とイブの娘とか言ってるから実際限りなく聖書の世界から来ているんでしょう。だから別世界じゃなくて単なる彼らの夢想の世界?って感じなんです。冒頭からいきなりすぐにナルニアの世界へ入ってしまう展開の速さに、少し感動したのだが、結局全編そんな感じで展開が異常に速い。遠い道のりだと思われたシーンもあっという間に着いてしまう。『ロード・オブ・ザ・リング』のホビットたちがあんなに腹ペコになりながら、しかも内なる戦いを伴いながら描いたシーンをまるで否定するかのようです。
盛大な世界観を描くつもりがないのか、戦いのシーンも『プライベート・ライアン』のような残虐なシーンを見せないためか、これまた『ロード・オブ・ザ・リング』の悲しい戦いのシーンを見せないためか、見事なまでに戦闘シーンの迫力を排除した出来上がりとなっています。だから、あっという間に戦闘シーンが終わってしまう。なんの感動もなしに。
そして、死の悲しみも排除するかのように、必殺技を使ってしまう。それを全てにやってしまったら、誰が感動できるんだ?結局誰も死ななかったのか?もちろん死を望むわけではないが、なんかなぁ。どうも腑に落ちん。とにかく子供に嫌われない、子供が安心して見られる作品に徹したのですね。さすがディズニーだ。
戦争のために、田舎の屋敷に疎開した4人兄弟姉妹、かくれんぼをしていて、その家にある衣装ダンスに隠れようとしたら、その奥は、雪が積もった白銀の世界。そこで出会った上半身が人間、下半身が鹿の不思議な生き物に、この世界がナルニア国と聞く。彼ら4人は、自分たちが予言で伝えられている100年間続いている冬を終わらせる救世主だと知らされる。兄たちは帰ろうとするが弟が兄への反発から魔女の館へ。兄たちは、弟を救う為にナルニアを創ったアスランの元へ向かうのだった・・・。
どうなんでしょうね。微妙な作品。何もかも『ロード・オブ・ザ・リング』より劣っているように思えました。なんかなぁ、作りが荒っぽいと思いました。大まかな展開にしてもそうだし、戦闘シーンにしてもそうだし、終わり方にしてもそうだしね。結局ナルニアの世界はどうしてああなったの?ってとこもわからないから、冬の時代が終わってしまうあっけなさに、100年間何もしなかったのがよくわからない。たとえ4人の子供たちがやってくるとしても、その意味がわからない。(それを言っちゃお終いか)
全く別世界のはずだと思っていたのに、今の世界のそれもキリスト教徒の祝うクリスマスが出てきて、ますますこの世界観がわからない。人間をアダムの息子とイブの娘とか言ってるから実際限りなく聖書の世界から来ているんでしょう。だから別世界じゃなくて単なる彼らの夢想の世界?って感じなんです。冒頭からいきなりすぐにナルニアの世界へ入ってしまう展開の速さに、少し感動したのだが、結局全編そんな感じで展開が異常に速い。遠い道のりだと思われたシーンもあっという間に着いてしまう。『ロード・オブ・ザ・リング』のホビットたちがあんなに腹ペコになりながら、しかも内なる戦いを伴いながら描いたシーンをまるで否定するかのようです。
盛大な世界観を描くつもりがないのか、戦いのシーンも『プライベート・ライアン』のような残虐なシーンを見せないためか、これまた『ロード・オブ・ザ・リング』の悲しい戦いのシーンを見せないためか、見事なまでに戦闘シーンの迫力を排除した出来上がりとなっています。だから、あっという間に戦闘シーンが終わってしまう。なんの感動もなしに。
そして、死の悲しみも排除するかのように、必殺技を使ってしまう。それを全てにやってしまったら、誰が感動できるんだ?結局誰も死ななかったのか?もちろん死を望むわけではないが、なんかなぁ。どうも腑に落ちん。とにかく子供に嫌われない、子供が安心して見られる作品に徹したのですね。さすがディズニーだ。
by tandem-hachi
| 2006-03-11 21:49
| 映画