2005年 07月 10日
69.『バットマン・ビギンズ』 |
ティム・バートン版の『バットマン』シリーズを見てきたが、私の中では、やっぱりアメコミのヒーローもので『デアデビル』、『スーパーマン』なんぞと同じで、アメコミものはそれなりに楽しめるが、それなりで終わってしまうってだけだった。ですが、この作品は『メメント』のクリストファー・ノーランが監督なんで、期待して見たのですが、正直私はこの『バットマン』が一番好きだ。
子供の頃、富豪の両親を強盗に殺された彼は、今もなお、自分のせいで両親が死んだんじゃないかという罪悪感を抱えていた。世界中を旅していて悪の世界に入って、収容所に入れられる。そこで出会った男から、ある団体を紹介される。そこで悪に対抗する術をみっちり教えられる。しかし、この団体は、正義の為なら容赦はしない。悪がは支配しつつあるゴッサム・シティをも滅ぼすという考えに共感できない彼は、ゴッサム・シティに戻って・・・・。
なぜ、好きかっていうと、より人間的になっているところで、バットマンになっていくところなんか、幼い時のトラウマからという理由からだし、その過程も見事に描ききっている。ちょっと無理っぽいところもあるが、あくまでも人間自体が演じているというところです。それが従来のアメコミ作品とは違うところかな。もちろん、ティム・バートン版の『バットマン』シリーズも嫌いじゃないけれど、この作品のドラマは丁寧に描かれていて、敵役がユニークな相手だったりというところで、点を稼がないところが気に入りました。
前半部のチベットかヒマラヤの謎の組織の場面でも正義、悪についての言い争いがある。悪いことをする奴が悪なのはもちろんだけれど、悪を滅ぼすために、悪人を許さない、容赦しないやり方が正義なのかというとこを、主人公同様考えさせられる。彼は、結局自分が恐れるコウモリをモチーフにして、バットマンとして、悪と闘うことになるんだけれど、恐れるものが必ずしも悪ではない。正義に見えるものも必ず正しいものかと。単なる『バットマン』が深い意味を持っているように思えた。正義である警察官が悪人と組んでいたりと。
そんなドラマ的な部分が前半、そしてバットマンとして動き出すところも、小道具なんかが、ティム・バートンも得意なんだろうけれど、このクリストファー・ノーランもいろいろ出してくる。バット・モービル?もある一定の現実路線があって、なかなかいいんです。ただ、このバット・モービル?の運転方法がよくわからない。どう闘っているのかよくわからない。かなりやりそうな車なのに、パトカーに追い詰められたりする。とことん追い詰められてから、本領発揮するところは、ウルトラマンのスペシウム光線と一緒である。最初からそれで行けって感じです。
正義のために、闘おうとするバットマンが正義であるパトカーに追いかけられ、正義のために、ゴッサム・シティを滅ぼそうとする影の軍団、そんな正義と悪が交じり合った世界でも、最後の最後まで自らの手で血に染めないやり方を押し通そうとするやり方にも、普通ならこんな奴ここで殺しちゃえ!って思うんだけれど、彼の姿を見てきたら、納得できるんですよね。
似て非なるもの
ACミランで所属、ブラジル代表のカカと精神科医役のキリアン・マーフィーが似ているとまたも勝手に判断。メガネを掛けているカカが絶対似ているはずなんだけれど、画像を見つけられず。(クレーム受け付けません)
子供の頃、富豪の両親を強盗に殺された彼は、今もなお、自分のせいで両親が死んだんじゃないかという罪悪感を抱えていた。世界中を旅していて悪の世界に入って、収容所に入れられる。そこで出会った男から、ある団体を紹介される。そこで悪に対抗する術をみっちり教えられる。しかし、この団体は、正義の為なら容赦はしない。悪がは支配しつつあるゴッサム・シティをも滅ぼすという考えに共感できない彼は、ゴッサム・シティに戻って・・・・。
なぜ、好きかっていうと、より人間的になっているところで、バットマンになっていくところなんか、幼い時のトラウマからという理由からだし、その過程も見事に描ききっている。ちょっと無理っぽいところもあるが、あくまでも人間自体が演じているというところです。それが従来のアメコミ作品とは違うところかな。もちろん、ティム・バートン版の『バットマン』シリーズも嫌いじゃないけれど、この作品のドラマは丁寧に描かれていて、敵役がユニークな相手だったりというところで、点を稼がないところが気に入りました。
前半部のチベットかヒマラヤの謎の組織の場面でも正義、悪についての言い争いがある。悪いことをする奴が悪なのはもちろんだけれど、悪を滅ぼすために、悪人を許さない、容赦しないやり方が正義なのかというとこを、主人公同様考えさせられる。彼は、結局自分が恐れるコウモリをモチーフにして、バットマンとして、悪と闘うことになるんだけれど、恐れるものが必ずしも悪ではない。正義に見えるものも必ず正しいものかと。単なる『バットマン』が深い意味を持っているように思えた。正義である警察官が悪人と組んでいたりと。
そんなドラマ的な部分が前半、そしてバットマンとして動き出すところも、小道具なんかが、ティム・バートンも得意なんだろうけれど、このクリストファー・ノーランもいろいろ出してくる。バット・モービル?もある一定の現実路線があって、なかなかいいんです。ただ、このバット・モービル?の運転方法がよくわからない。どう闘っているのかよくわからない。かなりやりそうな車なのに、パトカーに追い詰められたりする。とことん追い詰められてから、本領発揮するところは、ウルトラマンのスペシウム光線と一緒である。最初からそれで行けって感じです。
正義のために、闘おうとするバットマンが正義であるパトカーに追いかけられ、正義のために、ゴッサム・シティを滅ぼそうとする影の軍団、そんな正義と悪が交じり合った世界でも、最後の最後まで自らの手で血に染めないやり方を押し通そうとするやり方にも、普通ならこんな奴ここで殺しちゃえ!って思うんだけれど、彼の姿を見てきたら、納得できるんですよね。
似て非なるもの
ACミランで所属、ブラジル代表のカカと精神科医役のキリアン・マーフィーが似ているとまたも勝手に判断。メガネを掛けているカカが絶対似ているはずなんだけれど、画像を見つけられず。(クレーム受け付けません)
by tandem-hachi
| 2005-07-10 19:58
| 映画