2004年 08月 25日
ポルトガルvsイングランド(準々決勝) |
24/06/2004(PART 2)
スタジアムへ向かう車内から雰囲気漂ってるね。駅から出たら、サポたちはアルコールを体に充填している最中で、スタジアム周辺でたむろしている。スタジアム内はアルコールが禁止なんですが、このユーロのスポンサーは、カールスバーグ。スタジアム内にもビールを売っていると思っていたのですが、どうもノンアルコールビールだそうな。暴れん坊の素をスタジアムでは販売していないのに、周辺ではそれを売っているワルたち(実際はちょっと儲けてやろうと思っている地元っ子)がいるんだな。
今日は地元ポルトガルの試合だけれども、さすが、イングランド・サポだな。ほんといっぱい来てるわ。実際3日間街を歩いていて、彼らを見かけない日はなかったけれど、ベスト8の試合で、このリスボンに、ポルトガル相手の試合に、ここまで動員してくるイングランド・サポの想いが伝わってきます。スタジアム周辺は、昨日と打って変わって、凄い警備体制です。もちろんイングランドということで、テロのこともあるんだけれど、騎馬隊も、入場しようとしている観客に威圧しているし、入場ゲートのチェックも厳しいしね。ただ、今日は持ち込み禁止の一眼レフカメラを危険な為持ってこなかったのですが、スタジアム内では、一眼レフカメラだけでなく、ビデオカメラもみんな持ち込んでいたな。さすがに普段の試合には持ってこなくても、みんなユーロって祭りには、持ってくるから、警備員も諦めたのかな。
いつも通り試合開始1時間前に入場して、段々観客が埋まっていく雰囲気に浸ります。練習は、地元ポルトガルから始まりました。今回はデジカメしかないので、綺麗な写真が撮れないのは残念。席もバック中央の4階席なので、ちょっと遠いしね。だから、まだ、誰も座っていない4階席の最前列(2階席と4階席は階差がそれほどないので実際には2階席中段ぐらいまで降りてきている感じです)に座って見ることに。ポルトガルの選手では、クリスティアーノ・ロナウドとフィーゴ、コスチーニャ中心で撮ってしまった感じ。イングランドの選手では、オーウェンとスティーブン・ジェラード中心になってしまったかな。というのも、こっちで選手がアップしてくれるかしないかで変わってきますもんね。試合中はベッカム、フィーゴ・デジカメになってしまうんだけれどね。
いよいよ、試合が始まります。スタジアムはほぼ満員、ポルトガル・サポとイングランド・サポの割合は驚いたことに、ほんと五分五分。ほんとイングランド・サポ熱いね。セントジョージ・クロス(イングランドの国旗)の横断幕も相変わらず多い。従って雰囲気も五分五分。しかも殺気立ってるわけでもなく、いい雰囲気。後ろを見りゃイングランド・サポ、隣りを見りゃポルトガル・サポという感じで、ゴール裏以外は、サポは均等に散らばっている感じです。選手が入場して、スタジアムは盛り上がりますが、どちらも一方的ではないので、いいです。英国国歌のゴッド・セイブ・ザ・クィーンの大合唱。そして、ポルトガル国歌はさらに音量アップで。昨日出会ったイングランド・サポのお姉さんが言ってた国歌の時のブーイングも起きなかったしね。
試合は、開始直後にオーウェンがゴール。ここんとこルーニーに人気を持っていかれてたので、なんとも言えない振り返りながらのシュートには驚いた。周りのイングランド・サポは歓喜し、隣りポルトガル・サポは頭を抱えている。結局自分の席に座らず、4階席の最前列で見てたんだけれど、隣のポルトガル・サポの少年が写真を試合中取り捲っていて、私も負けじと参戦してしまった。彼も彼で、私がファインダーを覗いて撮ろうとすると、彼も撮ろうとするんです。(笑)
いきなりの先制でゲームが面白くなるなぁ。私は両サポではないので、試合が面白くなればいい。ルーニーやクリスティアーノ・ロナウドの若手の活躍も見れればいいし、フィーゴやベッカムの素晴らしいプレーを見られればいいのです。だから、ルーニーのゴールを目の前で見られればいいのになぁと思ったのですが、負傷退場してしまったのには残念。
ポルトガルの反撃も続いているんだけれど、後半の終盤にフィーゴが エルデル・ポスティガと交代。あ~あ、フィーゴ。そのベテランの抜けた後に、ルイ・コスタを投入して補う。このフェリペ監督の采配が見事にはまるんです。ポスティガが見事な同点弾を決める。この時、隣りのポルトガル・サポの少年、後ろのイングランド・サポに、どうだ!って振り向いてガッツ・ポーズ。いやぁ、このまま延長するんだろうな。こんな雰囲気を少しでも味わえるのはいいです。と思ってたら、ベッカムのキックからのソル・キャンベルのヘッドで決まったぁと思ったら、キーパーへのファウルかで、ノーゴール、そしてそのままカウンター攻撃、さすがにイングランド・サポからはブーイングが出ました。
延長前半では勝負がつかなかった。延長後半突入、シルバー・ゴール方式なんで、これでフルゲーム見られます。もうひとつゴールシーンを見たいなと思ってたら、決めました。ルイ・コスタが!会心のゴール!よく見えなくて、誰が決めたか最初わからなかったんですけれどね。ポルトガル選手たちが彼に集まって私の方でくちゃくちゃになってたんで、わかりました。隣りの少年は、よし!よし!ってガッツポーズをして友人にメールをしていました。イングランド・サポもさすがに凹んでたな。私も正直このまま終わっちゃうのかなと思いましたしね。そんな状況なのに、なんと、ランパードがゴールを決めて同点。この時は、鳥肌が立ちました。こんなゲームをスタジアムで見られるなんて幸せです。イングランドの意地を魅せつけられました。
PKまで見られるなんてね。ただ、この試合はあくまでも2-2の引き分けです。ここからはベスト4に上がるチームを決めなきゃならないので、そのためのものです。個々の選手の責任なんてないのです。誰が決めようが外そうがね。イングランドからでした。さすが、キャプテン、ベッカムから蹴りました。しかしゴール枠から外れてしまいました。私はこの場面をもちろん見てましたが、ベッカムちょっと大人気なかったな。だって、地面を指差して、審判になんか言ってるんだもんな。見ていてちょっと情けなかった。悔しい気持ちもわかるけれど、黙ってみんなのところへ戻るのがいいんです。最後は、キーパーのリカルド自身が決めて、この素晴らしいゲームが終わった。
隣りの少年なんて、試合中写真撮りすぎちゃって、電池がなくなったみたいで、私に電池がないか?ってしきりに聞いてくるんだけれど、私のデジカメは専用充電池なんで無理。何も意地悪で電池をあげないんじゃないよ。私もそんなときのために充電池を予備まで購入してるんですからね。彼は、みんなの喜んでいるシーンを撮りたいのに悔しいって感じでした。
ほんとこのゲームを見て、リスボンまで見に来て良かったと思いました。”お金で買えない価値がある”、”お金で買えるものは○○○カード”ってコマーシャル流れてたけれど、どうなんでしょうか?この試合のチケット、○○○カードで支払いました。そしてここまで来る航空券、○○○カードで支払いました。だけれど、感動する素晴らしいゲームを見ることができました。お金で買えない価値のようなこのような素晴らしいゲームを体験できたのは、お金があったからとも言える。だから、今ピーピーしているんだからね。ちょっと寂しいかもしれないけれど、お金で買えない価値ってあるのだろうか?
24/06/2004(PART 3)へ続く
P.S.昨日のアジアカップの日本vsタイでの試合でも観客の酷さには嫌になります。国歌へのブーイングに対してはマナーに反する古い慣習だと思う。だいたいスタジアムに政治的意図の反対を持ち込むべきではないと思います。11人の選手に対して大集団で虐めているようにしか見えなかった。政治的な意図でのブーイングなら、小泉首相にすればいい。スポーツ・イベントには持ち込むべきではない。こんなことするような国、北京でのオリンピックなんてまだ時期が早いんじゃないの?試合が日本vs中国ならまだわかるけれどね。第一、彼らは、”ホスト国”という意味がわかるのであろうか?恥ずかしくないのかな?ポルトガルとは雲泥の差だな。日本サッカー連盟は、強く抗議をし、アジアサッカー連盟は、このようなことが今後も続くのならば、大会を上手に運営できない中国サッカー連盟にペナルティーを与えるべきである。ユーロのような成功を望むのならね。(既に、今年のアジアカップはどうも失敗しているみたいけれどね) ヨーロッパサッカー連盟は、このようなことを発表している。
スタジアムへ向かう車内から雰囲気漂ってるね。駅から出たら、サポたちはアルコールを体に充填している最中で、スタジアム周辺でたむろしている。スタジアム内はアルコールが禁止なんですが、このユーロのスポンサーは、カールスバーグ。スタジアム内にもビールを売っていると思っていたのですが、どうもノンアルコールビールだそうな。暴れん坊の素をスタジアムでは販売していないのに、周辺ではそれを売っているワルたち(実際はちょっと儲けてやろうと思っている地元っ子)がいるんだな。
今日は地元ポルトガルの試合だけれども、さすが、イングランド・サポだな。ほんといっぱい来てるわ。実際3日間街を歩いていて、彼らを見かけない日はなかったけれど、ベスト8の試合で、このリスボンに、ポルトガル相手の試合に、ここまで動員してくるイングランド・サポの想いが伝わってきます。スタジアム周辺は、昨日と打って変わって、凄い警備体制です。もちろんイングランドということで、テロのこともあるんだけれど、騎馬隊も、入場しようとしている観客に威圧しているし、入場ゲートのチェックも厳しいしね。ただ、今日は持ち込み禁止の一眼レフカメラを危険な為持ってこなかったのですが、スタジアム内では、一眼レフカメラだけでなく、ビデオカメラもみんな持ち込んでいたな。さすがに普段の試合には持ってこなくても、みんなユーロって祭りには、持ってくるから、警備員も諦めたのかな。
いつも通り試合開始1時間前に入場して、段々観客が埋まっていく雰囲気に浸ります。練習は、地元ポルトガルから始まりました。今回はデジカメしかないので、綺麗な写真が撮れないのは残念。席もバック中央の4階席なので、ちょっと遠いしね。だから、まだ、誰も座っていない4階席の最前列(2階席と4階席は階差がそれほどないので実際には2階席中段ぐらいまで降りてきている感じです)に座って見ることに。ポルトガルの選手では、クリスティアーノ・ロナウドとフィーゴ、コスチーニャ中心で撮ってしまった感じ。イングランドの選手では、オーウェンとスティーブン・ジェラード中心になってしまったかな。というのも、こっちで選手がアップしてくれるかしないかで変わってきますもんね。試合中はベッカム、フィーゴ・デジカメになってしまうんだけれどね。
いよいよ、試合が始まります。スタジアムはほぼ満員、ポルトガル・サポとイングランド・サポの割合は驚いたことに、ほんと五分五分。ほんとイングランド・サポ熱いね。セントジョージ・クロス(イングランドの国旗)の横断幕も相変わらず多い。従って雰囲気も五分五分。しかも殺気立ってるわけでもなく、いい雰囲気。後ろを見りゃイングランド・サポ、隣りを見りゃポルトガル・サポという感じで、ゴール裏以外は、サポは均等に散らばっている感じです。選手が入場して、スタジアムは盛り上がりますが、どちらも一方的ではないので、いいです。英国国歌のゴッド・セイブ・ザ・クィーンの大合唱。そして、ポルトガル国歌はさらに音量アップで。昨日出会ったイングランド・サポのお姉さんが言ってた国歌の時のブーイングも起きなかったしね。
試合は、開始直後にオーウェンがゴール。ここんとこルーニーに人気を持っていかれてたので、なんとも言えない振り返りながらのシュートには驚いた。周りのイングランド・サポは歓喜し、隣りポルトガル・サポは頭を抱えている。結局自分の席に座らず、4階席の最前列で見てたんだけれど、隣のポルトガル・サポの少年が写真を試合中取り捲っていて、私も負けじと参戦してしまった。彼も彼で、私がファインダーを覗いて撮ろうとすると、彼も撮ろうとするんです。(笑)
いきなりの先制でゲームが面白くなるなぁ。私は両サポではないので、試合が面白くなればいい。ルーニーやクリスティアーノ・ロナウドの若手の活躍も見れればいいし、フィーゴやベッカムの素晴らしいプレーを見られればいいのです。だから、ルーニーのゴールを目の前で見られればいいのになぁと思ったのですが、負傷退場してしまったのには残念。
ポルトガルの反撃も続いているんだけれど、後半の終盤にフィーゴが エルデル・ポスティガと交代。あ~あ、フィーゴ。そのベテランの抜けた後に、ルイ・コスタを投入して補う。このフェリペ監督の采配が見事にはまるんです。ポスティガが見事な同点弾を決める。この時、隣りのポルトガル・サポの少年、後ろのイングランド・サポに、どうだ!って振り向いてガッツ・ポーズ。いやぁ、このまま延長するんだろうな。こんな雰囲気を少しでも味わえるのはいいです。と思ってたら、ベッカムのキックからのソル・キャンベルのヘッドで決まったぁと思ったら、キーパーへのファウルかで、ノーゴール、そしてそのままカウンター攻撃、さすがにイングランド・サポからはブーイングが出ました。
延長前半では勝負がつかなかった。延長後半突入、シルバー・ゴール方式なんで、これでフルゲーム見られます。もうひとつゴールシーンを見たいなと思ってたら、決めました。ルイ・コスタが!会心のゴール!よく見えなくて、誰が決めたか最初わからなかったんですけれどね。ポルトガル選手たちが彼に集まって私の方でくちゃくちゃになってたんで、わかりました。隣りの少年は、よし!よし!ってガッツポーズをして友人にメールをしていました。イングランド・サポもさすがに凹んでたな。私も正直このまま終わっちゃうのかなと思いましたしね。そんな状況なのに、なんと、ランパードがゴールを決めて同点。この時は、鳥肌が立ちました。こんなゲームをスタジアムで見られるなんて幸せです。イングランドの意地を魅せつけられました。
PKまで見られるなんてね。ただ、この試合はあくまでも2-2の引き分けです。ここからはベスト4に上がるチームを決めなきゃならないので、そのためのものです。個々の選手の責任なんてないのです。誰が決めようが外そうがね。イングランドからでした。さすが、キャプテン、ベッカムから蹴りました。しかしゴール枠から外れてしまいました。私はこの場面をもちろん見てましたが、ベッカムちょっと大人気なかったな。だって、地面を指差して、審判になんか言ってるんだもんな。見ていてちょっと情けなかった。悔しい気持ちもわかるけれど、黙ってみんなのところへ戻るのがいいんです。最後は、キーパーのリカルド自身が決めて、この素晴らしいゲームが終わった。
隣りの少年なんて、試合中写真撮りすぎちゃって、電池がなくなったみたいで、私に電池がないか?ってしきりに聞いてくるんだけれど、私のデジカメは専用充電池なんで無理。何も意地悪で電池をあげないんじゃないよ。私もそんなときのために充電池を予備まで購入してるんですからね。彼は、みんなの喜んでいるシーンを撮りたいのに悔しいって感じでした。
ほんとこのゲームを見て、リスボンまで見に来て良かったと思いました。”お金で買えない価値がある”、”お金で買えるものは○○○カード”ってコマーシャル流れてたけれど、どうなんでしょうか?この試合のチケット、○○○カードで支払いました。そしてここまで来る航空券、○○○カードで支払いました。だけれど、感動する素晴らしいゲームを見ることができました。お金で買えない価値のようなこのような素晴らしいゲームを体験できたのは、お金があったからとも言える。だから、今ピーピーしているんだからね。ちょっと寂しいかもしれないけれど、お金で買えない価値ってあるのだろうか?
24/06/2004(PART 3)へ続く
P.S.昨日のアジアカップの日本vsタイでの試合でも観客の酷さには嫌になります。国歌へのブーイングに対してはマナーに反する古い慣習だと思う。だいたいスタジアムに政治的意図の反対を持ち込むべきではないと思います。11人の選手に対して大集団で虐めているようにしか見えなかった。政治的な意図でのブーイングなら、小泉首相にすればいい。スポーツ・イベントには持ち込むべきではない。こんなことするような国、北京でのオリンピックなんてまだ時期が早いんじゃないの?試合が日本vs中国ならまだわかるけれどね。第一、彼らは、”ホスト国”という意味がわかるのであろうか?恥ずかしくないのかな?ポルトガルとは雲泥の差だな。日本サッカー連盟は、強く抗議をし、アジアサッカー連盟は、このようなことが今後も続くのならば、大会を上手に運営できない中国サッカー連盟にペナルティーを与えるべきである。ユーロのような成功を望むのならね。(既に、今年のアジアカップはどうも失敗しているみたいけれどね) ヨーロッパサッカー連盟は、このようなことを発表している。
by tandem-hachi
| 2004-08-25 22:48
| サッカー