2006年 06月 06日
『杯(カップ)-緑の海へ-』沢木耕太郎を読んで② |
昨日の続き
手にとって購入した理由は、韓国でのあの出来事を書いていたからです。日本がトルコに負けた時に歓声が沸き起こったということです。当時のマスコミ、今のマスコミもそうなんだろうけれど、マスコミって、日韓友好ってことで、こういうことを絶対記事にしなかった。私が2回目の遠征時、トルコ戦敗退後だったので、現地にその試合を韓国で見た人から、日本が負けた時に歓声が出たのにはショックだったと聞いたのです。ワールドカップを韓国で観戦した人が味わうのは、韓国と日本の、この友好の温度差だった。
私は初めての韓国でしたが、現地の人の親切にはほんとに感謝しています。ホテルの場所がわからなくて、ホテルまで案内してもらったり、道に迷って、ボランティアの人に聞いたら、タクシーを呼んでくれて、運転手に行き先も告げてくれたりして、本当に助かりました。日本人ということで1週間ほど滞在している間、不当な扱いもなくだから、不愉快な思いはなかった。人と接することでは逆にいい感じばかりだった。
しかし、対戦国でもないのに、日本が負けて喜ぶというのには許せない。方や日韓友好ということでやっていても結局のところ、許してもらえないのではないか?結局のところスポーツの祭典というより根強いナショナリズムが入り込んでいるのでしょう。政治的なことをスポーツに持ち込むというより、日本には負けられないというのが根本的に浸透しているのに違いない。だから、普段は日本人を普通に接してくれても、心の底には反日があるのではないかと思う。その原因が日本人自身に責任があるとしても・・・・・。
やっぱり書いてしまった。このことと誤審問題は、韓国でスペインを応援しに行った人には避けて通れない問題ですから。本の本題とはずれてしまいました。元に戻します。沢木さんは、もちろん作家なので、もちろん表現はいいのです。『杯(カップ)-緑の海へ-』という題名もいいし、「巨艦の沈没」という言葉も出てきたりします。
しかし、妙に試合の内容を書くところが、詳しすぎる。『サッカー・マガジン』、『サッカー・ダイジェスト』の読者相手ならいいかもしれないが、『アエラ』の読者にはどうなんでしょう。普通、観戦して記憶で書けないくらい詳細に書いていると思いましたよ。少なくとも、生観戦だけでは書けないだろうなと思った。もともとサッカーの試合内容を詳しく書くのは苦手なんですが、私自身、映像で見るのと文章から試合内容を得るのは難しいんです。だから、ブログも詳細な試合内容は書かないことにしている。試合を見た人には必要ないし、見ていない人には上手く伝わらないと思うからです。
とここまで書いてみると、薦めているのか、批判しているのかよくわからなくなってきた。捉えかたは人それぞれだと思いますが、少なくとも日韓W杯に興味があった人、TV観戦した人、生観戦した人手にとって見てください。あの瞬間を思い出しますよ。
手にとって購入した理由は、韓国でのあの出来事を書いていたからです。日本がトルコに負けた時に歓声が沸き起こったということです。当時のマスコミ、今のマスコミもそうなんだろうけれど、マスコミって、日韓友好ってことで、こういうことを絶対記事にしなかった。私が2回目の遠征時、トルコ戦敗退後だったので、現地にその試合を韓国で見た人から、日本が負けた時に歓声が出たのにはショックだったと聞いたのです。ワールドカップを韓国で観戦した人が味わうのは、韓国と日本の、この友好の温度差だった。
私は初めての韓国でしたが、現地の人の親切にはほんとに感謝しています。ホテルの場所がわからなくて、ホテルまで案内してもらったり、道に迷って、ボランティアの人に聞いたら、タクシーを呼んでくれて、運転手に行き先も告げてくれたりして、本当に助かりました。日本人ということで1週間ほど滞在している間、不当な扱いもなくだから、不愉快な思いはなかった。人と接することでは逆にいい感じばかりだった。
しかし、対戦国でもないのに、日本が負けて喜ぶというのには許せない。方や日韓友好ということでやっていても結局のところ、許してもらえないのではないか?結局のところスポーツの祭典というより根強いナショナリズムが入り込んでいるのでしょう。政治的なことをスポーツに持ち込むというより、日本には負けられないというのが根本的に浸透しているのに違いない。だから、普段は日本人を普通に接してくれても、心の底には反日があるのではないかと思う。その原因が日本人自身に責任があるとしても・・・・・。
やっぱり書いてしまった。このことと誤審問題は、韓国でスペインを応援しに行った人には避けて通れない問題ですから。本の本題とはずれてしまいました。元に戻します。沢木さんは、もちろん作家なので、もちろん表現はいいのです。『杯(カップ)-緑の海へ-』という題名もいいし、「巨艦の沈没」という言葉も出てきたりします。
しかし、妙に試合の内容を書くところが、詳しすぎる。『サッカー・マガジン』、『サッカー・ダイジェスト』の読者相手ならいいかもしれないが、『アエラ』の読者にはどうなんでしょう。普通、観戦して記憶で書けないくらい詳細に書いていると思いましたよ。少なくとも、生観戦だけでは書けないだろうなと思った。もともとサッカーの試合内容を詳しく書くのは苦手なんですが、私自身、映像で見るのと文章から試合内容を得るのは難しいんです。だから、ブログも詳細な試合内容は書かないことにしている。試合を見た人には必要ないし、見ていない人には上手く伝わらないと思うからです。
とここまで書いてみると、薦めているのか、批判しているのかよくわからなくなってきた。捉えかたは人それぞれだと思いますが、少なくとも日韓W杯に興味があった人、TV観戦した人、生観戦した人手にとって見てください。あの瞬間を思い出しますよ。
by tandem-hachi
| 2006-06-06 23:44
| サッカー